< やったね!さかなくん。 >
田沢湖に生息していたクニマスは、この湖に別の川から水を
引き入れる事で、その生息が維持できるか分からずにいたため、
多くの卵をあちこちの湖に移した事が始まりだそうです。
まさにそれがあの さかなくんさん によって見つけ
出された事は本当に奇跡です。
生物のⅠ種が絶滅したか、まだ生息しているかはとても
難しい事象で、それを見極めるには
長い年月がかかります。
見極めが出来る、つまり識別が出来る人物も非常に
重要になって来ます。
今回は京都大学の先生が、さかなくんにイラストを依頼した事が
事の発端のようですが、きちんと参考個体を取り寄せ、
そして届いた個体がたまたまクニマスで、
「これはヒメマスじゃない!」と識別したさかなくんが
居たからこそ歴史的な大発見になりました。
私の好きな鳥の世界でも識別は非常に難しく、
とくにカモメ類などは毎年の羽の色が変わるので、
第1回冬羽個体 などと称し、識別します。
わからない、わからない。~~カモメだけでも
数十種類はいますし、カモメと名が付くのに、
そうでない種(ミズナギドリ科)もいますから、
覚えるのは大変です。何年も見続けないと、無理です。
昆虫やは虫類の世界ではまだ存在させ知られていない種も
あるのですから、生物の識別はかなりの知識と忍耐が必要です。
子どものころから好きな物を追い続け、大成出来る人は
多くはありません。いろいろな人に巡り会うかも運命の
分かれ道です。
今回のクニマス発見は、両者にとって素晴らしい出来事になりました。
良かったですね、さかなくんさん!
N先生が聞くのです。
N:「クニマス発見って、大騒ぎしていますが、何がどんなにすごい事なんですか?
分ーからないなーーーーー。」
私:「えーとね、たとえばN先生がワールドカップの日本代表に成ったくらいに
すごい事なんです!」
N:「えっっ、あっ、そう、そう、ですか。それはすごい! わかりました。
よく、わかりました。」
ですって! ごめんなさい、N先生。
ワールドカップの日本代表には毎回、毎回、監督からの
電話を待っていましたね。
「今回もダメか・・・・・・・・」 と呟いていました。
周りのみんなは 「はい、はい!」 でしたけど!
鳥類でもどこかでこんな話があると嬉しいです。
近年は絶滅して行く生物の事ばかりですから。
これからクニマスが順調に増えて行くといいですね。