18:《運動会、運動会、運動会!》
今年は一週間も前から運動会当日は『晴れ』の予報だったのであまり心配せず当日を迎えるはずだったが、いざ当日の早朝はどんよりと雲が立ち込め、いやーーーな空。また去年のような事に成りはしないかと、すぐにお天気チャンネルをつけると曇りながらも降水確率は0%だったので、なんとかできるとほっとしながら家を出る。
そして迎えたパワフル運動会は本当にまとまった良い運動会となった。年中さんは前の週に行ったリハーサルでピークに達してしまい、もう運動会が終わった充実感、満足感が子ども達にも漂っていて当日はどうなるかちょっと心配したが、もう一度きれいなポンポンを持ち、冠をかぶったり、腕輪をつけたらその気になったようで、本当にリズムに乗って、楽しそうに遊戯を踊る事が出来た。『アニメの選曲ばかりではたしていいものかと』、許可を出すのに少々迷ったが、子ども達がよく知っているまた親しみのある曲を使う事は、決して悪くない事も見せてくれた。先生達の振り付けにも私は合格点を出したいと思う。
学校の教科で『幼児体育』または『音楽リズム』と言う単位があるが、その中で曲に振り付けをして体操を考える時間がある。独創性と想像力、リズム感などを駆使して6人(年中組付きW先生も含む)のチームワークが見事に発揮され、それに子ども達が自ら楽しんで答えたと感じる。ある保護者の方からも、【会全体がまとまっていて、大変楽しかった。年中さんがとても立派で驚いた。祖父母も見に来ていたが、とても感激したと同時に、どれほど練習したかが見てとれて、先生方のご苦労を痛感した。また会が盛り上がる要因の一つに男性教員の存在が大きいと思う。】と、ご意見をいただきました。有り難い限りです。
驚いたと言えば、今年の年長さん!おそろいのTシャツを着て、真っ赤な団扇を手に手に持って一致団結するクラス。また横断幕ならぬ応援暖簾のような旗を作り、観客席の後ろに掲げるクラス。このような現象は初めてだ。保護者の方々の子ども達を盛り上げようと並々ならぬ熱意が感じられた。家族が一体となりこの運動会を楽しんでもらっている事が解り、教育の一環の行事に過ぎないが、親子の絆や関わりが少なくなっていると懸念されている昨今だけに、貴重な体験の場となっている事が私たち教員には実に充足感が得られる成果となった。さてその年長さんは、毎年素晴らしい組体操と遊戯を見せてくれる。今年もアンコールを掛けようかと思うほどカッコよく発表できた。子ども達もさることながら、担任の先生の必死さも伝わっただろうか。他のクラスとライバル意識やなんとか子ども達のやる気と集中力を当日に持ってくる技は、指導力の賜物ではないだろうか。マスゲームではこの指導力が十分に発揮できたが、鼓笛隊では練習当初から迷いがあったようで、中々思うような成果が得られなかった。当日はなんとかリズムがずれることもなく3回の合奏を終えたが、その練習経過を見ているといかに指導者は自分の中で事を把握し、確信と情熱を持って子ども達に当たらないといけないかがよく解る。今年の反省を元に、また来年ひとつ大きく成長する子ども達にとって、そして家族にとって貴重な体験の場となるように頑張りましょう。保護者の皆様の応援がエスカレートする事はご遠慮願いたいです。(気持ちは大事ですがどうぞご理解を…)
おまけ・・・退職された先生方、子ども達への応援、ありがとうございました。そしてM先生、いつもこのページを見てくれてありがとう。次からは木更津だよりなんてコーナーを作りましょうかホホホ。