< 贈り物 >

やはり3月は忙しい。いつも忙しいのだが、師走より次年度の準備や日々の事務処理で、頭がいくつあっても足りない気分だ。

そこへ舞い込む突発的な事件・事故。後回しには出来ない事ばかりで優先順位を付けながら、きちんとした初期判断・対応をしないといけない。

そんな日々が毎日のようにぐるぐる回って来るので、首も痛いし肩はコリコリ。おまけに持病の腰痛は最悪を極め、目はカラカラ、お肌はボロボロ。今、化粧水がきれて買いにも行っていない。

そんな中、「闇の光・こころのともしび」 とも言える、私を支えてくれる子どもたちからの、そして保護者の方からの贈り物がある。

今日は、この年度で退園してしまう子とお母さんとで一緒に作ったという素敵な、本当に心のこもった、柔らかい温かさを感じる折り紙の作品をいただいた。

2年間の成長への感謝と、3年間在籍できない寂しさが書かれていた。

有り難い。本当にうれしい。この仕事をやっていて、一番良かったと思う時だ。何かの役に立ったのであれば、こんなにうれしいことはない。

子どもとはこんな会話をした。

僕:「先生、自然クラブ作ってよ。コマクラブはあるのに、自然クラブもあっていいでしょう?」

私:「部長さんは誰にする。どんな事するの?」

僕:「じゃあ、部長は僕がやるよ。それで、お山で鳥や、虫を見つけたらすぐ報告して、写真を取って、絵を描いて、図鑑を見るんだ!」

私:「すばらしい!のった。先生はすぐ入会する。」

僕:「でも二人じゃな・・・・・。誰かいないかな・・・・・、自然クラブ入る子。」

今日、外へ出られず職員室にいた年長の二人がすかさず、

「私、はいる。」 「僕も入りたい。」

と言って寄って来た。その内一人の男の子は、時々、図鑑を見せてと、職員室へ来ていた子だ。

出だしは順調のようだ。部長もニンマリしていた。

3人とも年長さんで、この子たちとの会話は何についての話も楽しく、考えさせられる。一人前の会話を、真面目に、真剣にするので、こちらも半端な答えは出来ない。

こんな子どもたちとのやり取りが、仕事の重みをほぐしてくれる。

子どもは本当にすばらしい。

自分のお小遣いで写真用光沢紙を用意した子もいる。

私の写真をとても喜んで見てくれるのだ。自分の用意した光沢紙にプリントしてほしいと持ってきた。

この子の思いには、しっかりと答えてあげたいと思う。こんな仕事ならまったく苦にならない。

今日は年少さんの進級クラス発表の日。

幼稚園の生活を1年近く送り、友達の中でキラキラと輝くように成った年少さんも、年中・年長と学年をたどって、きっと今日のような大人の会話をする卒園の時が訪れる。

この子たちのとびきりの幼児期に、少しでも関われることが、

一番の自分への、贈り物なのかもしれない。

Filed under: 未分類 — itsuko 18:57