< 19歳の決意 >
東北関東大震災から1ヶ月。
新聞・テレビでは格別に思いを込めて報道しています。確かに1か月。この時間は大きくもあり、小さくもありです。
そして偶然か必然か、思い出させるようにまた大きな地震(余震)が起きています。
本当にいつになったら、 「頑張ろう!」 の気持を確かなものとして持たせてくれるのか。心が萎えそうになります、被災地にいるわけではない私でさえ。
そんな中、19歳の青年は大きな決意と共に、覚悟をしました。
彼は全米ツアーに3度目の挑戦をするに当たり、日の丸を背負って次世代の日本人選手の先頭を切るべく、誓って旅立ちました。
その決意は彼を奮い立たせ、最終日を前にツアー始まって以来の最高位、2位までに付けていた時に大震災の悲報を耳にします。
連日のアメリカメディアからの取材に感じたことのない動揺と、戸惑いと、悲しさ、虚しさを感じ、笑顔を無くします。
それはそのままプレーに反映し、最終日は17オーバーで40位代まで順位を落とします。
もしかしたら優勝も狙えたかもしれない日から、奈落の底へ落ちてしまいました。
それほどまでに彼にとってもこの大震災は危機的な出来事でした。
プロゴルファーとして何が出来るのか。どうすればいいのか。メディアのインタビューに何と答えれば、自分の立場を説明できるのか。
自問自答の日々が続きます。そして悩み抜き、答えを見つけたのです。
今まで東北地方の多くの方々にも応援していただいた。今度は自分が応援する番だ。どうやって応援するのか。
「今年度の獲得賞金を全額義援金に回す。」 というのが彼の答えでした。
彼は決めました。被災地の人たちの為に、最高のプレーをし、恩返しをしようと!
それからの彼は本来の自分を取り戻します。
一つ一つのプレーがプロゴルファー 石川 遼 としての証になると。
彼は19歳。なんと立派な青年なんでしょう。
本来ならまだまだ自分に投資し、自分を支えるスタッフに還元するところですが、なんと潔い、なんとあっぱれな決断か。
誰にでも出来ることでは無い。
実は16才デビューの時から私、『ファン』 なのです。
あのどこまでもさわやかな笑顔。
礼儀正しい身振り、そして言葉使い。
驕る所のない態度に姿勢。
日本のゴルフクラブメーカー(ヨネックス)を使っているところ。
センスのいいウェアー。
何を取ってみても気持ちのいい青年なんです。
こんな息子がいたらなんて素敵でしょう!(下世話な話ですが!)
彼の決意を大いに応援し、順位がどうでも1年間ずっと見続けて行きたいと思っています。
同時に私も被災地の様子に耳を傾け続け、私の立場で応援したいと思います。
遼くん、私はあなたを応援します。
PS:ゴルフは学生時代少しかじりましたが、
今はやっていません。
昔からゴルフ観戦をしていたわけではありません。
女子プロには特に興味はありません。
芸能人ゴルフ大会は見たことがありません。
どうでもいい事ですが・・・・・・・。