< ふ・る・さ・と >
今日は帰省から戻られている方も多いことでしょう。
テレビの報道では長い、長い高速道路の渋滞を伝えています。
行きは良い良い、帰りは怖い、でしょうか!
でも ふるさと っていいですね。
今年は特にふるさとの大切さを思う年になりました。
私にはいわゆる「ふるさと」はありません。
帰る所は自宅、ただ一つです。(ちょっと淋しい!)
いえいえ、自宅があるだけいいですね。
実は子どもの頃から帰省という年間行事をする事は叶いませんでした。
と言いますのも、父母に両親がなく、ってもちろんおりましたがどちらも幼少のころに亡くしていて、その祖父母や伯父・叔母に育てられたようで、どの方ももう他界していますし、実家が父は長津田、母は津久井ですので地方へ帰る、という行事がありませんでした。私たち兄弟から言う、祖父母が居りませんでした。
それでも何回か母方の津久井には出かけましたが、そこは養蚕工場でしたので、いつも絹を巻き取っている歯車の音と、何だか不思議なだだっ広い部屋と、大きな壺にはナマズがいつもいた事が印象に残っています。
このナマズ、どうやら食用だった?! ようです。調理の現場は見ていませんが・・・・・・。
そーーーーーと、壺の蓋をずらして除き見る事が帰省もどきなる、私の記憶です。
近くの高台には、誰もいない風が抜ける神社があって、そこでよく遊びました。
母は一人っ子なのでこれまた従兄なんて存在せず、遊ぶメンバーは津久井へ帰っても、帰らなくてもいつも同じ。なんとも薄い家計図なのです。
ですから故郷に帰るこの頃は、何だか帰省ラッシュや夏祭りが羨ましい気持ちで毎年報道を見ています。
そこにはきっと懐かしい友がいて、遊んだ広場があり、迎えてくれる祖父母や従兄や近所のおばちゃん、おじちゃんが居るのでしょう。
いわゆる唱歌の「ふるさと」の歌詞のような風景が、待っていてくれるのでしょう。
日本の原風景ってやつですね。
いいな・・・・・・・。
川や山がなくても、皆が分かりあえる生まれ育った場所ですからね。
だから大津波に襲われても、放射能に汚染されても、故郷を思うのですね。
この精神性があれば、日本はどんな苦難にぶつかっても、きっと向かって行けるのでしょう。
今年もまた楽しい思い出が出来ましたか!
夏休み中の宿題も、故郷へ帰った時に見つけた不思議でもいいですよ。
A4サイズにして、どうぞ持ってきて下さい。
みんなの絵で、私には体験できなかった帰省=ふるさとを感じたいと思います。