< ちゃんとした日本語を話そう >
日本語の乱れが叫ばれてもう何年も経ちます。
流行語大賞なども年末の話題に花を添えるようですが、なんともひどい言葉使いを聞くと、本当に腹立たしく,悲しくiなります。
先日の自宅に掛ってきた電話でも、声の感じはもういい中年のおばさん風でしたが、
「もしもし笠原さんのお宅で良かったでしょうか?」
ハアーッ、「良かった」ってなぜ過去形で話すのでしょう。
こういう時は丁寧語ですから、「笠原様のお宅でよろしいでしょうか」でしょう!
そして保護者の方からこんな電話がありました。
「今日お弁当忘れちゃったの・・・・、幼稚園に行く人に渡しといたから、I先生に伝えといて」 と受けたN先生は目が点です。友達じゃないです、この方と!
幼稚園の先生は比較的若い(20代)先生が多いので、友達感覚で話をする方は多いです。
でも友達ではありません。信頼関係には時々親しみを込めた話し方も生じますが、
それぞれの立場をわきまえた上での会話が出来なければ、上質な人間関係を作ることはできません。
「ら」抜き言葉も非常に嫌ですね。今は「ら」を入れなくても認められているようですが、
「食べれる」「来れる」「見れる」じゃないです。『食べられる』『来られる』『見られる』です。
時代と共に言葉は変わっていくことは理解できますが、年上の人に丁寧語や尊敬語を使う事が
常識ではなくなっていることに、虚しさを感じます。
私はきれいな、正しい日本語を使えるように心がけています。(立場上、仕事上これは必須科目です)
読売新聞にこのような記事がありました。
言語の響きや匂いに敏感であったドイツのソプラノ歌手エリカ・ケートさんは、
劇団四季の浅利慶太さんとの歓談の中で、イタリア語を「歌に向く言葉」、
フランス語を「愛を語る言葉」、ドイツ語を「詩を作る言葉」と評し、では日本語は
の問いに、「人を敬う言葉」です、と答えたと言います。
いろいろな言語で歌を歌うと、その言語が持つ響きや趣、背後にあるなりたちまで
心して歌うのでしょう。とても素晴らしい言語なのですよ、日本語は。
今年度第1回目となった幼稚園の広報紙にアンケート用紙を添えました。
いくつかの質問の中に今後取り上げてほしい記事を伺ったところ、
「保護者の日本語の使い方を正して欲しい」 とのご意見が寄せられました。
日本語の乱れを感じていらっしゃるのは、私だけではない事にホットいたしました。
他にも、[気になる場所] としてお山・職員室・プールのサウナ・ガラスのショーケース・
フルーツの外階段などなど、いろいろといただきましたので、このぺーじでも順次お伝えいたしましょう。
まずはお山について、次回の広報紙で特集したいと思います。
きれいな日本語は聞いていてもいいものですから、みんなでちょっと気を付けて、正しく使うようにいたしましょう。