< ツバメのねぐら >

さてツクツクボウシも鳴き出して、夏も後半です。

皆さん元気でお過ごしでしょうか?

今日はツバメは巣で孵ってからどうしているかのお話です。

巣から出るとしばらく親と一緒にいて、まだエサをもらいますが、その内自分で虫が取れるように成り自立です。

鳥の場合、この巣立った若鳥だけで行動を共にする種がいますが、ツバメたちもそのようです。

繁殖以外ではまず止まる事をしないツバメ。

日中は大空を自由に飛び回って、夜はさてどうしているのでしょう???

鳥たちは夜どこへ行ってしまうか、考えた事はありませんか!

鳥も動物。必ず睡眠を取ります。

さあそこで、ツバメたちの寝床=ねぐらを見て来ました。

ツバメたちは日中バラバラに活動していた仲間が、夕暮れには同じ場所へ集まって来ます。

それは水面があり、開けているアシ原。

ここは境川遊水地です。ツバメのねぐらとして数少ない県内の遊水地の一つ。

日が沈むに連れてどこからか集まってくるツバメたち。

空は何百というツバメでいっぱいになります。

そしてアシの穂先に着地。ここで夜を過ごします。

水の中だし、集団でいる事で外敵から身を守ります。

暗いので映りが悪いですが、1枚目の黒い点が全てツバメ。

そして思い思いにアシに降りて、あたりが暗くなるとみんなこの穂先に止まっています。

こちらはコサギの群れ。同じように集団でねぐらを取りますが、彼らはもう少ししっかりした灌木を選びます。

このように鳥たちにも睡眠をとれる場所が必要です。

よくムクドリが冬の時期、街中に集まって問題になりますが、ねぐらとする木が見当たらないので街の中へ集まって来るのです。スズメなども街の街路樹によくねぐらを取りますが、人の近くに居たほうがカラスなどの外敵に襲われない事も理由の一つです。

鳥たちにも優しい場所が多く残るようにしたいものです。

 

Filed under: こども環境管理士,鳥・トリ・とり — itsuko 18:12