< 前期終了 >
早いものです。今年度の前半が終わりました。
子どもたちは確実に成長しています。
終業式で見渡すと、背が伸びて体がふっくらして在園児の輪が広く感じた事と、
それぞれの目線が話している人の方を向き、言葉の理解も進んだ手応えを感じました。
みんな大きくなりました。
そして確実に幼稚園活動が身について来ました。
子どもの成長は本当に日進月歩です。
ある方に言われました。
「彼らは賢い生きものです。そう易々とは死にません。」
先日日本ミツバチの蜂球を見つけて、このままでは生きられないかもしれないと思い、
NPO法人ミツバチ保存会へ連絡を取った時の事です。
秋の時期の日本ミツバチのこの様な状態は、スズメバチに巣を追われて逃げてきた可能性が高い、との事。
新しい巣を見つけられないと冬を越せない心配をしていました。
その時対応して下さった女性のやさしく、ミツバチへの愛情の詰まった物言いは、確かな経験がありました。
ふと、思いました。
今日で前期は終了しますが、まだ登園時に涙する子どもたちがいます。
年少さんだけではなく、年長さんにもいます。
やはりお母さんは心配でしょう。
朝もなかなかお別れが付きません。
もちろんゆっくり時間を掛けて、その原因を探し、自主的な親離れを待つのですが、
子が思うより以上に親が、子の行動を不安に思っていませんか。
「彼らは賢い生きものです。そう易々と負けませんよ。」
と、置き換える事は出来ないでしょうか。
自分では行こうと思っている気持ちを、お母さんが呼びとめる?引き寄せる?不安がる?
子が決意を固めるのに、迷いを生じさせる。
「行きたくないなら行かなくていいよ。」
「今日はお休みする・・・・・・?」
「どうして毎日こうなんだろう・・・・」
オーラを子どもへ送っていないでしょうか。
気持ちの揺れは常にある物。
泣きたい時もあるでしょう。でも幼稚園へ行かなきゃ、の気持ちは持っています。
人生で初めての自立の時。
子が親から離れるというせつない気持ちと闘って勝った時、
初めて自信と同時に、次への意欲が湧くのでしょう。
子どもたちは凄まじい勢いで多くの事を吸収し、前へ進んでいます。
それを呼び戻すこと無く、確かな信頼で背中を押して下さい。
子どもは賢い生きものなのですから!
後期も様々な体験が待っています。
一つ一つ乗り越えて行きましょう。