2013年3月6日
< STRIX 現わる >
彼は突然声を発した。
帰宅して庭を見回っていた午後8時半。
鳴いたのである、「ホッホッ ゴロスケホホ」
フクロウだ。日本全国に生息しているフクロウ。地域によって亜種に分かれているが、まぎれもない森の神の声。
先日も夜、近くのスーパーで買い物をしていた時、上空をフワフワと飛ぶ物体を見た。
夜飛び、ふっくらとした形、浮くように飛ぶ姿はまさしくフクロウ。
きっとどこかにねぐらを持っていると感じていたら、
6年振りに聞いた声。
ドキドキが止まらず、その後10時近くまで探してしまった。
すぐにライト(懐中電灯)で照らしたかったが、あーーー、なんという事でしょう!
電池が無ーーーーーーーい!
日頃の備えはどうなっているんだ!
そこらじゅうをひっくり返しても、今度は替えの電池も無ーーーーーーい。
この時期に防災はどうした、逸子!
しょうがないので街の明かりを手掛かりに必死で探す。
鳴き声も止まり、静まり返った林。
絵本を思い出した。
子どもが幼稚園に持って来てくれた絵本、「月夜のみみずく」
この絵本と同じ状況に至った私は、まさに絵本の中の女の子に成っていた。(年齢は関係なし、フムフム)
絵本ではお父さんがワシミミズクを呼び寄せたが、今回は私の声には答えてくれなかった。
毎日書類とにらめっこしていて、体がカチカチになっていた時、一気に重りが取れたように感じ、これだから動物たちとの出会いは止められない。
丁度昨日は啓蟄。お山でもアリを見つけて持って来てくれた子がいた。
生き物たちが動き出す時。
今夜も彼を探してみよう。きっと答えてくれるはずだ。
strix とはフクロウの学名です。
Filed under: お山の様子(生き物と植物),鳥・トリ・とり — itsuko 09:50