< 美術鑑賞 >
さすがの私もこう毎日暑いとパソコンに向かう気になれず、
少々お休みしていました。
家に居てもボーとしてしまい、ただただ時間が過ぎてしまう毎日の事は
先にも触れましたが、「これじゃダメだ!」 と奮起して、この夏休みの計画の一つだった、
美術館に行ってまいりました。
しかーーし、失敗でした。
国立新美術館へ オルセー美術館展2010、「ポスト印象派」 へ出かけてみました。
まずヨーロッパ旅行は考えられないので(時間が取れない事と、一人で行くとまたケンカの元ですから)、
モネ・セザンヌ・ゴッホ・ゴーギャン・ルソー といった有名画家たちの絵を見ておこうと思ったのですが、
出かけた日も悪かった。
お盆休みに入った、それも週末の金曜日。
絵を見に行ったのではなく、長蛇の人の列をじっくり見てしまいました。
でもここで帰るのも悔しいので、仕方なく70分並んで館内に入りました。
入場制限をしていたので、館内は比較的ゆっくりしているのかと思ったら、
甘かった。
ごちゃごちゃ!人だらけ。美術鑑賞というちょっと俗世を離れた知的で優雅な印象は
見事に打ち砕かれ、ざわざわとうごめく音と、人いきれ、なんとバギーに生後数か月の子を乗せて、
ガラガラ引いている人も居て、壁の崇高な絵画たちは「うんざり」と私たちを見ていたでしょう。
同じように 「一目見たい」 と思う人も多い という事ですが、
やはり美術館はゆっくりと静ずかに心の安らぎを求められる状態でないと鑑賞した気分になれません。
しかし多くの有名な本物の絵を真近に、いえいえ遠くから見る事が出来ました。
何百年も前に描かれた絵画なのに、その存在感はやはり圧巻でした。
もっと静かにゆっくり、近くで見たかったのですが、どこかのおじさんが、
「絵は近くで見ちゃダメなんだ。3mぐらい離れて観るものなんだ。」とうんちくを
述べていらしたのはいいんですが、3メートルも離れていると見えてくるのは時々コマ送り
のようにして流れる、絵の部分鑑賞になってしまいます。(もちろん絵の前には人の頭だらけだからね!)
まっ、そんなこんなで一通りズルズルと出口へ向かったら、外はまだまだ長蛇の列。
もっと長くなっていて、「ハー」とため息をつきながら帰ってまいりました。
その日の夕方に自然の芸術を撮ったので、そちらをご覧ください。
夕焼けです。
ふーーー、少し落ち着きますでしょう。私がね!